(小林)
佐賀県のインターハイ代替大会、SSP杯。
サッカーの試合の1回戦動画配信を請け負ったのは株式会社グリーンカードである。
その日、熱戦の舞台裏で起きていたスタッフのドラマを、少し紹介させてほしい。
6月13日、雨、風、雷。
「どうしよう、とかは思わなかったですね。というよりも、そんなことを考える暇がないくらいヤバかった。ここまでいろいろなことが起きるのか、と思ったくらい起きまくりました」(スタッフ・小林)
大会初日は雨だった。
普通の雨に対する備えはあった。
しかしその日、梅雨の雨ではなく、台風を思わせるかのような横風が吹いた。機材が次々とトラブルを発し、機器接続を修正する隙間からも雨が容赦なく吹き付ける。
撮影場所を変えるためにカメラを動かすときにはテントも動かさないといけない。かき集めても1会場に配置できたスタッフは3人。普通なら6人で動かすテントは、撮影を続けながら残りの2人が動かさなくてはならない。
「もちろん、ダメな場合の想定はしてたんです。でも、その想定をはるかに超えた。急にネットワークが弱くなったり、続けざまにPCや機材がダメになっていったり。でも1日目はまだなんとかなった。問題だったのは2日目です」(小林)